第18回 後藤杯 香川県高等学校バレーボール大会について

9月14日(土) 男子:高松工芸高校、高松第一高校
         女子:三木高校、志度高校 
  15日(日) 男女:丸亀市飯山総合運動公園体育館 で開催されます。

大会要項&申し込み様式は、こちら
第18回後藤杯申込書

第18回後藤杯要項(改訂版)

後藤杯の由来を紹介します。

後藤杯は、1997年に後藤恵太郎先生のご遺徳を記念して開催され始めた大会です。

 後藤恵太郎先生は明治43年に綾歌郡にお生まれになり、平成8年に享年86歳で亡くなられるまで、永年にわたりバレーボール競技発展のために選手としての活躍はもとより、バレーボール協会においても多大なご尽力をされた方です。昭和6年に香川師範学校卒業後に綾歌郡昭和小学校に奉職され、その後、昭和16年に香川県立高松高等女学校教諭となられ、以来、高松高等学校、高松商業高等学校等で教鞭をとられました。
 当時、アメリカで創設されたバレーボールが日本ではようやく神戸から普及し始めていました。先生はバレーボールの講習会を神戸でたびたび受講され、その技術を香川師範の仲間達と研鑽され、昭和4年の明治神宮大会(現在の国体)では決勝まで進むことができました。先生は香川師範のエースとして活躍し、天皇御覧の栄誉に輝きました。また国際大会では中国ナショナルチーム上海復旦大学と対戦し、攻撃の中心として貢献しました。昭和10年代後半には第2次世界大戦の迫る中、バレーボール競技は敵国競技と見なされ、やむなく活動を中止せざるを得ませんでした。
 戦後はいち早くバレーボールを復活させ、自ら選手として香川県チームを組織し、第1回国民体育大会に参加、第2回・第3回には監督としてチームを率いて第3位を獲得されました。また、高松高校女子チームを県代表チームとして育成するなど指導者としてもその力を発揮され、全国大会や国体出場へと導かれました。
 昭和22年には香川県バレーボール協会を再編成し、理事長として組織の充実と発展に奔走されました。県協会としての組織力充実が日本協会で高く評価され、当時東京のみで開催されていた全国大会(天皇杯・皇后杯)が昭和25年に全国で初めて本県開催が決まり、大成功を収めました。昭和28年・平成5年の国体開催をはじめ、インターハイや国際大会などを数多く開催されました。また、日本協会理事として昭和39年には東京オリンピック競技の役員としても活躍なさいました。平成5年開催の東四国国体においては総合優勝という輝かしい成績を収められ見事な花道を飾られました。
 このように先生は生涯を本県のバレーボール競技発展のために尽力され、そのご功績には計り知れないものがあります。このご遺功を顕彰してこの大会が開催されるようになりました。